*どんどん外へ

つい先日、夫と某ファストフード店に行った時のこと。

久々に行ったその店舗は注文の仕方が以前と違っていた。

テイクアウトもイートインもオーダーはタッチパネル方式になっていたのだ。

機械は2台あり、私たちの前には高齢の女性2人組。

どうやらタッチパネルの使い方が分からず、とまどっている様子。

店員さんを呼ぼうとしていたが、気付いてもらえず私に声をかけてきた。

私もそのお店の機械は初めてだったが、何とか教えてあげることができ、その方達にお礼を言われた。

考えてみれば、最近はコンビニや飲食店も人を介さず注文をしたり、お会計をすることが増えたと思う。

自分のスマホからQRコードを読み取りオーダーすることは高齢者にとっては少々、いや、かなりハードルが高いような気がする。

もちろんスマホやパソコンを使いこなす高齢者もいると思うが、大半は今の時代の便利を不便と感じているのではないだろうか。

コンビニも店員さんを呼べばレジ対応をしてくれるが、品出しをしている途中で声をかけるのは申し訳ないと思ったり、呼んでも嫌な顔をされたらこちらも気分が悪い。

以前、私の祖父がコンビニで買い物しているのを偶然見かけたので様子を見ていたら、呼んだ店員さんは面倒そうな態度でレジ対応をしているのを見て、私は心が痛くなった。

自分にとっては当たり前にできることでも、困っている人を見かけたら助け合いの精神で優しく接してほしいと思う。

話を戻すが、冒頭で話したファストフード店で出会った女性2人組は帰り際にも話しかけてくれて『私たち80代だけど、この店に一度来てみたくて・・・ありがとう』と再度お礼を言ってくれた。

年齢を聞いて、何歳になっても挑戦するということは素晴らしいことだなと思った。

困り事があっても助けてくれる人はいるはずだから、高齢になっても健康でやりたいことがあるうちは、どんどん外に出かけてほしいと思う出来事だった。