少し前から『老活』という言葉を耳にするようになった。
終活が専門の私は”老人がする終活”のことかと思っていたが、どうやら違うようで終活は人生の終わりに備える活動なのに対して、老活は自分らしく老後を過ごすための活動のことらしい。
定年を迎えて第2の人生を考え始めた時ぐらいから、人生の締めくくりまでを指すらしく、やりたかった事や思い描いていた夢を叶えるために活動(準備)することを『老活』というのだそうだ。
仕事をしていた時は忙しくてできなかったボランティアや習い事、旅行の予定を立てるのも『老活』の一環だと思う。
定年退職をした人が(特に男性)社会との関わりがなくなり、家に閉じこもりがちという話もよく聞く。
今まで仕事一筋で趣味もなかった人が定年になり、一気に老け込むというのも分かる気がする。
最近では定年退職後も身体が動けるうちは働くのが一般化されつつあるが、残りの人生は仕事以外で楽しみたいという人もいるだろう。
そういう人は『老活』で趣味探しをしてみるのはどうか。
一人で楽しむ趣味もいいが、できれば誰かと関わりが持てる趣味をお勧めしたい。
社会と繋がり、誰かとコミュニケーションをとることで認知症予防にもなる気がする。
何より、もし何か起こった場合に気付いてもらえる可能性が上がるのではないか。
いつも集まる場所に顔を出さなかったら、何かあったのではないか?と誰かが気にしてくれる。
そういうコミュニティは年齢を重ねるほど重要になってくる。
どんな趣味であれ、多少のお金はかかるだろう。
そのためにも老後資金はしっかり管理しておいてほしい。
あとは自身の健康だ。
介護が必要になったら様々なサービスを検討すればいいが、まずは健康でいること。
自分が気分良く、楽しい気持ちで毎日を過ごせるよう、『終活』の前に『老活』をしてみるのもいいかも知れない。