皆さんは普段の生活で家系図を利用することはあまりないと思いますが、終活では家系図がいざという時に役立ちます。
そもそも家系図はご先祖様をたどるという意味合いもありますが、終活では子や孫への連絡簿として使います。
頻繁に親族が集まって顔を合わせるような関係ならいいのですが、今の時代そうではありませんよね。
核家族化が進むとなおさらですが、子供や孫は親族の関係性などをよく知らない場合が多いです。
結婚式やお葬式など、数年に一度顔を合わせる程度では「あの人は誰?」ということがあっても珍しくありません。
終活を進める中で、この機会に家系図を作成してみてはいかがでしょうか。
家系図を作成するには専門業者に依頼する方法もありますが、自分で作成する場合は下記のような情報収集方法があります。
・先祖の墓石を見る
・お寺の過去帳を見る
・戸籍謄本を取る
・親戚等から情報を得る
・法務局で旧土地台帳を閲覧する
インターネットで調べると、家系図の書き方や調べ方なども確認できます。
家系図アプリや家系図テンプレートもあるので、活用してみてくださいね。

家系図を作成する中で、万一の時には誰に連絡するのかを書き込んでおきます。
危篤時、臨終、通夜、葬儀、法要と、これから起こりうるであろう様々な場面でも家系図を見れば誰に声をかければいいのか分かるようにしておくことで、子や孫も助かります。
例えば、弔事を読んでもらう人や物事の段取りをよく知っている人などに印をつけておけば残された家族は迷わなくて済みます。
さらに家系図の中に各人の生年月日や病歴、死亡日、死亡原因なども書き込んでおくと役に立ちます。
その人を知る上で、医療者や介護者が知りたい情報だからです。
分かる範囲で一緒に書いておくことをお勧めします。
親族の中で「しきたりや段取りについてよく知っている人」「人間関係を把握している人」「各人の職業」なども併せて伝えておくことで、残された家族の役に立ちます。
子から親、孫から祖父母に終活を勧めたい時、誕生日や敬老の日を利用して家系図と一緒に家族の写真をプレゼントするのはいかがでしょうか?
普段聞けないような家族のルーツ等の話が聞けたり、終活を勧めるきっかけにもなると思います。
自分が終活をする場合でも、家族が集まった時に家系図を見せながら我が家の事情やルーツを話しておくといいでしょう。