*高齢者終末期の3パターン

終活を進める中で、やはり意識しなければならいのが「死」についてです。

これがあるから終活をしたくないという人もいるのではないでしょうか。

私のような40代と80代の人では「死」に対する考え方も全然違うと思います。

40代の人がこのまま健康に過ごすことができれば、不慮の事故にでも遭わない限り「死」はまだ先のことと思えます。

単なる順番からいえば80代の人が先に亡くなるでしょう。

しかし人生は分かりません。

先日お坊さんのYouTubeを観たのですが、視聴者さんからの質問にお坊さんが答えるという内容でした。

その視聴者さんは寿命に関する質問をしていたのですが、「たくさんの死を見てきた私でも命に関しては分からないことが多い」とお坊さんは仰っていました。

『寿命がいつ来るかは分からない→諸行無常

死は歳をとった順番ではない。

知らず知らずのうちに勝手に期待して、間違った考えを持っている→幻想の安心感』

と、説いておられました。

確かにそうですよね。

悲しいことですが、生後すぐに死んでしまう赤ちゃんもいます。

100歳を過ぎた高齢者もいます。

寿命は誰にも分かりませんが、ある程度年齢を重ねると自分の最期を考えたりしませんか?

病気で死ぬのか、老衰なのか・・・

今回は、高齢者の終末期について説明したいと思います。

がん

がんの場合は、死亡の数週間くらい前までは比較的機能が保たれ、急変して死に至るというパターンが見て取れます。

体調不良から病院に行き、余命宣告をされたとしてもある程度準備しておくことができます。

手術や抗がん剤治療などをして病気とつきあいながら生活をしている人もいるでしょう。

しかし急変によって、希望していた場所での最期が迎えられないこともあります。

臓器の慢性疾患

臓器の慢性疾患の場合には、悪化と回復を繰り返しながら最期を迎えるパターンが見て取れます。

風邪が引き金になって悪化する場合も多いので、感染予防が大切になります。

また、経過の後半では治療しても回復するかの予想が困難となるため、「今後良くなるだろう」という家族の予想が裏切られて後悔が残ることも少なくないようです。

死に対する心の準備をしておくことも重要です。

老衰や認知症

老衰や認知症の場合には長い時間にわたり徐々に機能が低下していきます。

長期間にわたるため、家族の介護負担についても考えなくてはなりません。

本人の意思を確認することは難しくなりますが、ある程度予測しうる経過をたどって、住み慣れた環境や関係の中で最期を迎える可能性は高くなります。

高齢者の終末期には3つのパターンがあることが知られています。

どのような最期になるかは分かりませんが、死ぬその前までどんな人生を送ってきたのか、どのように生きてきたのか、そこが重要だと私は思います。

for a happy ending(幸せな結末のために)

「死」について考えることで、今を大切にできるのではないでしょうか。

どんな老後を送りたいか、どんな最期でありたいか、ぜひ自分自身と向き合ってみてほしいです。