ブログ

*家族のカタチ

『墓じまい』ならぬ『家族じまい』という言葉があるのをご存知だろうか。

家族関係を見つめ直し、場合によっては関係性を整理すること意味する。

例えば、子どもがいたからこそ成り立っていた夫婦は、子どもの独立と同時に離婚を選択したりする。

夫婦関係だけでなく、兄弟間のトラブルや親子関係の不和から家族じまいを考える方もいるそうだ。

必ずしも縁を切ってしまう場合ばかりではなく、距離を置くなど、家族との関わり方を見直すといった場合にも使われる言葉である。

家族だからといって何でも許される訳ではない。

「配偶者からのDVに悩んでいる」「親の介護に疲れてしまった」など、精神的に限界を感じてしまった時は迷わず自分を一番に考えてほしい。

もはや家族というだけで同じお墓に入る時代ではないのだ。

家族というのは血の繋がりだけで語れるものではない。

そもそも夫婦は血縁関係ではないし、再婚相手に子どもがいたりすると血の繋がりはないが家族になる。

家族の定義は、その人の価値観や状況によって異なる。

”終活の一環で家族じまいを考えている”という記事を読んだ。

70代のこの女性は、自分のことが一人でできなくたった際、子どもには迷惑をかけたくないという想いから、施設に入所する時点で子どもとは距離を置く家族じまいの選択を決めているそうだ。

この先起こる自分の状況を整理し、より良い未来のために考えることはとても大切だと思う。

今まで家族のために何かを我慢してきたり、自分を犠牲にしてきた方は『家族じまい』を考えるのもアリではないだろうか。