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*昨今の葬儀事情

先日、徳島新聞の記者さんから「火葬式について話を伺いたい」と連絡があり取材を受けた。

去年祖父が亡くなり、我が家は火葬式という選択をしたことをブログに書いていたのを見てくださったようだ。

火葬式とはいわゆる直葬のこと。

従来の一般的な葬儀であるお通夜・告別式を省いたものである。

この説明だけを聞くと「家族が死んですぐ焼くだけ焼いて終わりか」と思われそうだが、そうではない。

葬儀会社のプランにもよるだろうが、亡くなって24時間安置後、翌日の出棺までにお別れをする時間もきちんと設けられていた。

末期の水や棺に花を入れる儀式も行う。

少ない人数ではあるが、祖父の兄弟や親戚の方も最後に顔を見に来てくれて皆で送り出すことができたのである。

お坊さんの手配もしていたので、戒名をつけていただき、火葬場での読経、火葬の後はお骨上げをして終了といった流れだった。

生前祖父は「ワシが死んだら焼くだけでいい」と話していた。

本気だったのか冗談で言っていたのかは分からないが、実際莫大な葬儀費用を残していた訳でもなく、祖父の年齢(享年90歳)を考えても盛大な葬儀は必要ないと考えて火葬式に至ったのだ。

ただ、火葬式はまだ一般的ではないと思う。

亡くなったことだけを伝えるために連絡をした人の中には「なぜ葬式をしないのか」と思った人もいたみたいだ。

私は去年2軒の葬儀に参列したが、どちらもお通夜・告別式という流れの従来の葬儀であった。

火葬式に比べ、それなりに費用もかかっただろう。

こじんまりとした家族葬が主流になりつつあるが、人を呼び、2日かけてお通夜と告別式をすれば金銭的負担が重くのしかかる。

会食費や香典返しなど葬儀には大きなお金が動くので、自分が希望する葬儀の内容はあらかじめ家族と話し合っておくのが良いだろう。

息子や娘、またその配偶者など家族の人数が多ければ多いほど意見の食い違いで揉めるケースがある。

また、「葬儀は必要ない」とか「身内だけで済ませてほしい」といった希望がある場合はエンディングなどに書いておくことをオススメする。

家族だけで葬儀を済ませたあとに親戚に報告すると「なぜ呼んでくれなかったのか」と思う人も中にはいるからだ。

それが故人の希望であることを記したエンディングノートなとがあれば納得してもらえるだろう。

今は昔と違い世の中が便利になった。

それと同時にたくさんの選択肢も増えた。

葬儀の形にしても従来のお通夜と告別式をする葬儀から、身内だけで行う家族葬、そして我が家が選択した火葬式。

他にも海洋葬や宇宙葬まである。

お墓にしても先祖代々のお墓に入るのではなく、永代供養や墓じまいをする人が増えてきたように思う。

手元供養といってお墓に納骨せず、オシャレな骨壷を家に置いている方もいるだろう。

何を選んでも自由なのだ。

「今までそうしてきたから」

「これが一般的だから」

「家族に任せておけば大丈夫」

ではなく、自分で情報収集をして選択する。

そういう時代になってきているのではないだろうか。