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*ゆりかごから墓場まで
老衰やがん、認知症などの進行によって医学的に治療や延命が不可能になった状態で、余命が数ヶ月ぐらいだと想定される時期を『終末期』といいます。
この場合、ほとんどが要介護状態を経て最期を迎えます。
介護度が上がり、認知症が進行すると、日常的な言語的コミュニケーションが難しくなるので、本人に対して現実見当識を求めるのではなく、仕草や表情を読み取って、本人にとっての心理的真実をそのまま肯定的に受け止めていくようなコミュニケーションの仕方が重要になってきます。
私の祖父も認知症が進み、ほとんど喋らなくなりました。
面会の時に「私は誰?」と聞いても何も答えず、しつこく聞いて、やっと「ま・・・ご」と言うぐらいです。
1年前と比べたら表情も乏しくなり、その時何を考えているのか、どうしてほしいのかを読み取るのは非常に難しいです。
このような非言語的なサインを読み取りながら進められるコミュニケーション技術は、一方で昏睡状態の人とコミュニケーションする技にもつながるのです。
これは母親が直感的に赤ちゃんのニーズを読み取って世話していくプロセスにも通じるものがあります。
終末期のケアにおいては、人生最初期のケアに関する経験も役に立つのです。
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*自分らしい葬儀
自分らしく最後を締めくくるためにどのような葬儀を行いたいか考えておくことは、終活をするうえで重要なことです。
急に大きなお金が必要になる葬儀については、家族も心配しているはずだと思います。
希望する葬儀と費用については家族に伝えておくことを忘れないでくださいね。
葬儀全般の希望としましては、派手で盛大にしたいのか、または家族葬のような身内だけで済ませたいのか。
そして個別の希望がある場合は、そのことについても家族と話し合っておくのがいいですね。
葬儀をする場所をはじめ、喪主や戒名、祭壇の飾りなど、自分の葬儀を自分でプロデュースしたい人もいるでしょう。
葬儀で使用してほしい音楽や使ってほしい花、遺影などをエンディングノートを活用して指定することができます。
最近では葬儀に使ってほしい「音楽」と「遺影」の写真を入れたDVDをエンディングノートに挟んでおくという人も増えているそうですよ。
遺影は探すのが結構大変だったりします。
亡くなって慌ただしい中、悲しみに暮れる暇なく時間は過ぎていきます。
残された者の負担を少しでも減らすべく、自分で準備できることはしておいた方がいいですね。
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*6月のあれこれ
今回は終活以外のお話。
6月といえば梅雨ですよね。
なんだかジメジメして体調も崩しがちになっていませんか?
洗濯物は溜まるし、家事をする者にとってはなかなかしんどい季節です。
雨の日が多いうえ、6月は祝日がないので家族でお出かけする機会も減ってしまいますよね。
そんな時は室内でできることを楽しみましょう。
家の大掃除をしたり部屋の模様替え、または静かな図書館に行って雨音をBGMに本の世界に没入できるのもこの季節ならではの楽しみ方ではないでしょうか。
他にもこの先やってくる夏休みや連休の計画を立てるのもいいと思います。
楽しみがあればその日まで頑張れますからね♪
さて、話は変わって『ジューンブライド』も6月の行事の代名詞ですが、「なぜ雨の多い6月に結婚式?」と思いますよね。
『ジューンブライド』とは梅雨のない西洋の文化における習慣だからです。
西洋では天候の安定した季節なので結婚式に最適だそうです。
”6月に結婚する花嫁は幸せになれる”という言い伝えを現代っ子は知っているでしょうか?(笑)
夫婦別姓などが騒がれている昨今ですが、昔は好きな人の苗字になるのが憧れだった時代もあるのです(笑)
今は女性が働くのも当たり前になり、結婚のために免許証やら通帳の名前を変えるのが女性だけの負担になるのはおかしい時代になりました。
この辺がネックで結婚に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
日本はだいぶ遅れているような気がするジェンダー問題など、皆が心地よく過ごせるようになればな・・・とパソコンの前で一日過ごす雨の日でした。
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*ご縁(その2)
先日、とある方のご紹介で写真家の方とのご縁がありました。
詳しいお人柄については後日にしますが、『フットワークが軽く行動的で、ポジティブだな』という印象を受けました。
まさに私には無い部分を持ち合わせており、見習いたい部分が多い素敵な女性です。
そんなカメラマンさんと、この度お仕事でご一緒させていただくことになり、ただいま企画を練っているところであります。
私の仕事である終活相談(セミナー)とプロのカメラマンさんによる生前遺影の撮影というスペシャルコラボ。
具体的な内容や料金につきましては、決まり次第お知らせします。
例えば、余命宣告されているような場合は事前に遺影の準備をしている場合もありますが、ほとんどは亡くなった後に家族が写真を探し回って遺影にすることが多いです。
自分の死後、家族が慌てて写真を選ぶのではなく、自分のお気に入りを遺影にしませんか?