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*慌てないために
この時期になると雑誌の記事で『年末の大掃除特集!』なるものをよく見かけます。
そしてそれらを目にする度に憂鬱になります。
「もうそんな季節か…」
皆さんは年末の大掃除計画は立てていますか?
到底一日では終わらない家中の掃除。
今日はキッチン、明日はお風呂場、と何日かに分けてすることになりますよね。
そもそも普段から気付いた時にこまめにやっておけば、わざわざ忙しい年末に大掃除しなくてもいいんだけど…。
毎年思います。
そうなんですよ、いきなり年末はやって来ません。
「分かっちゃいるけど…」
面倒なことはついつい後回しにして後悔する訳です。
「もう少し早めに取り組んでたら良かったな…」
私も面倒だと思うことは後回しにするタイプなので偉そうなことは言えませんが、最近は後悔を減らすためにも早め早めの行動を心がけています。
終活も同じです。
大切な人が亡くなってからでは遅いのです。
意思表示ができなくなってからでは遅いのです。
自分のため、そして残される者のためにも想いや希望はエンディングノートなどに書いておきましょう。
そろそろ12月、新しい年を気分よく迎えるためにも今年やり残したことは片付けてしまいましょう。
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*続・夫婦について考える
明日は11月22日『いい夫婦の日』ですね。
去年の今頃も夫婦についてブログを書いた記憶がありますが、一年というのは本当に早いです。
これは年齢を重ねるにつれ、ますます早く感じるようになった気がします。
最近些細なことで夫と少し喧嘩気味になったので、改めて夫婦について考えてみました。
皆さんは「男性脳」「女性脳」という言葉を聞いたことはありますか?
特徴としては、結果重視な男性脳に対し、プロセス重視の女性脳。
会話ひとつとっても解決策を求める男性脳と、共感を求める女性脳では目的がずいぶん違ってきます。
脳全体の構造に性差はないとされていますが、これらは遥か昔、狩猟をしていた頃、獲物を捕え家族に食べさせることを一番に考えていた男性は目的達成を重視し、ひとつのことに特化して取り組む傾向があるとされています。
一方女性は集落内で協力し合って子育てをする中で、周りとの共感や共有が重要視されてきました。
こうしたことから子育てや家事を並行してできる能力が発達し、周りの変化などを敏感に察知する能力も長けているのです。
しかし近年の研究では、「男性脳」「女性脳」という単純な二元論では説明できないとも言われています。
確かに、多様性が謳われるこの時代に「男性だから」「女性だから」というのは少し遅れていると思います。
男性でも女性的な特徴や考え方が見られることもあるし、またその逆も然り。
男性の方が家事が得意な夫婦もいるだろうし、女性に家のことを全て任せてしまう時代は終わろうとしています。
とは言え、私の年代では昔の名残か、奥さんが働いていても子育てや家事の比重は女性の方に重くのしかかっているのが現実です。
そして夫婦で長年連れ添っていると「ありがとう」や「ごめんね」の言葉が少なくなってきていると思います。
多分、他人に対してなら”してくれて当たり前”とか”言わなくても分かってくれるだろう”とは考えないでしょう。
そもそも夫婦も元は赤の他人。
そんな二人がうまくやっていくためには、相手のことを思いやり、感謝や謝罪をきちんと口にすることが大切だと改めて思いました。
終活もそうです。
自分の希望や思いは言葉にしないと周りには伝わりません。
こちらがいいと思ってしていることも、相手にしてみれば迷惑なことかも知れません。
11月30日は『人生会議の日』です。
この機会にこれからのことについて、パートナーや家族と話し合ってみませんか?
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*終活はじめの一歩
そもそも終活とは?
『人生の終わりに向けて、最後まで自分らしくいられるために、元気なうちに前向きに、自分が死ぬまでのことと自分が死んだ後のことを具体的に考え、希望を伝え、準備すること』
です。
簡単に言えば人生の最期に備えての「老い支度・死に支度」ですが、早めに準備しておくことで「もしものとき」がやってきても慌てずにすみます。
ですが、実際にはなかなか手をつけられず本格的に取り組むことは難しいと考える方もいるでしょう。
それは人間誰しも「いつ」やってくるのか分からないことに備えるのは苦手だからです。
しかし、遅いか早いかの違いだけであり、人生の最期は必ず訪れます。
それならば、なおさら元気で動けるうちに終活を始めることが大切です。
終活を具体的に考える場合、内容は大きく分けて以下の通りです。
自分が死ぬまでのこと
①今までの自分の振り返りとこれからの生き方プランニング
②医療の希望
③介護の希望
④お金やモノの整理
⑤遺言書、家族へのメッセージの作成
自分が死んでからのこと
①葬儀
②埋葬
③死後に必要な事務手続き
④ペットの養子縁組
⑤財産の振り分け・相続税の申告
自分の希望や思いを伝えるために、自分自身はどうしたいのかをひとつひとつ考えていきます。
まずはエンディングノートなどを活用して、今までの振り返りとこれからのことを書き出してみるのがいいと思います。
頭の中であれこれ考えるだけより、文字にすることで自分の気持ちに気付くこともあるのではないでしょうか。
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*ホームホスピスという選択
先日、徳島新聞にROLLの紹介を掲載していただいたことがきっかけとなり、同市内でホームホスピスの代表をされている方から連絡をいただきました。
ホームホスピスという言葉はあまり知られていないかも知れませんが、自宅のようなアットホームな雰囲気の中、5名前後の少人数で一人一人の尊厳を大切にしながら生活を送る場所のことです。
「余命宣告をされた方が病院ではなく、ホームホスピスで暮らすことによって生きる力を取り戻した」という話も聞かせていただきました。
皆さんは自分の老後や終末期について考えたことはありますか?
設備の整った病院や施設で過ごしたいのか、それとも住み慣れた自宅での生活を望むのか・・・
私は終活をする中で、医療や介護について考えておくことが重要だと思っています。
親に終活を勧める場合も、親の希望を聞きながら家族で話し合ってみるといいでしょう。
自宅での最期を望んでいても、体調面や家族の都合などで難しい場合もあります。
そんな時にホームホスピスの存在を選択肢の一つとして思い出していただけたら幸いです。