-
*年末年始のお知らせ
年の瀬が押し迫ってきました。
何かとバタバタするこの時期は、あっという間に過ぎ去ってしまうような気がします。
車の量も増え、事故などにはいつも以上に気をつけないといけませんね。
さて、 ROLLの年末年始の営業についてお知らせです。
12月28日(土)、29日(日)は通常通り喫茶コーナーを開けております。(9時〜12時)
30日(月)〜来年1月2日(金)はお休みです。
2026年1月3日(土)より通常通り営業を開始いたします。
終活の個別相談に関しましては、年末年始にかかわらずご相談ください。
皆さんはどんな一年でしたか?
年末年始は家族が集まる機会もあると思いますので、今後のことを話すきっかけにもなりますね。
今年もブログを読んでいただき、ありがとうございました。
-
*ご縁(その3)
11月の下旬、徳島新聞に掲載された記事を見てくださったと、建設会社の社長さんから電話をいただきました。
話を聞いてみると、その方の会社ではエンディング事業をしているとのことで、「建設会社とエンディング事業??」と最初は結びつかなかったのですが、徳島県のとくしま杉を使って棺や骨箱を作っているということでした。
せっかくご縁をいただいたし、徳島の発展のために動いている方だと感じたので先日お会いしてきました。
電話でも色々熱く語っていただいたのですが、実際に会って話しても信念を持って取り組んでいらっしゃる社長さんだと感じました。
お会いしたその日はショッピングセンターでのイベントだったのですが、お買い物に来ていたお客さんも棺や骨箱に関心があるようで、たくさんの人が足を止めて話を聞いておられました。
私も実際に展示されている骨箱を見たのですが、従来のからつの骨壷とは違い、木のぬくもりが感じられ、インテリアにも馴染むデザインがとても素敵でした。
サイズも3種類あり、ペット用にも使用できるとのことです。
棺はとてもいい木の香りがしましたし、亡くなった方がぬくもりに包まれて送り出されるのであれば、ご家族の方々も温かい気持ちでお見送りができるのではないかと思いました。
一般的な土木工事や建築工事の他、ハチの巣駆除やエンディング事業までされている三歩一建設様。
『地産地葬』という言葉を掲げ、人に対する想いや地元愛に溢れた社長さんは素晴らしい方でした。
-
*メイドじゃないよ、冥土だよ
先週の金曜日、12月5日に開催された『冥土カフェ』に参加してきました。
お世話になっている行政書士さんが主催で、開催場所は葬儀会社さんです。(徳島葬送.com)
開催日2日前に主催者さんからの「もしも、あと2日で人生最後の日を迎えるとしたら、誰と何をして過ごしますか?最後の晩餐には何を食べますか?」とのLINEが・・・。
この時から死後の世界に向かう準備が始まっていました。
当日は集まった皆さんと前日の過ごし方や最後の晩餐に選んだ食事の話をしたり、遺言書の作成、入棺体験など、とても内容の濃い時間を過ごすことができました。
実際に棺に入る場面では、「命」に見立てたろうそくを持って棺に向かうのですが、その道のりは「もう死んでしまうのか・・・」と感慨深い気持ちになりました。
ろうそくで作られた道筋の真ん中には棺があり、神秘的というか幻想的というか、実際に死んでからは見ることのできない光景を目にすることができたのも貴重な体験です。
棺の中では目を閉じて住職さんのお経を聞いていました。
蓋が開き、この世に戻ってきた時に思ったのは、”日々を大切に生きよう”ということ。
朝、目が覚めて何となく過ごしている毎日がどれほど尊いものか。
家族がいて、友達がいて、美味しいご飯があって、寝るところがある。
これを当たり前と思わず、周りの人に感謝しながら、生きているうちに少しでも成長できるよう、これからの人生を考えるいいきっかけになりました。
縁起が悪いとか、『死』について話し合うことはまだまだタブー視されている部分もあるかも知れませんが、終活をするうえで大切な過程です。
今回の私のように、今後の人生を見つめ直すきっかけになることもあります。
私自身が皆様に深い知識でお伝えできるよう、今後も終活に関するイベントなどにはどんどん参加していこうと思います。


-
*12月のあれこれ
12月は、今年を振り返り、新年に向けての準備をする時期です。
終活の一環として年末の大掃除では思い出の品を片付けして心の整理をしたり、不用品を処分して次の世代に負担をかけないようにしましょう。
また、家族が集まりやすいこの時期は、過去の思い出を語り合いながら絆を深める時間を持つことが大切です。
家族との関係を再確認することで、心の整理にもつながります。
新しい年を迎える準備をする時期でもあるこのタイミングで終活の目標を立ててみるのもいいでしょう。
遺言書の作成や家計の整理、不用品の処分など、終活に向けてのステップを年内に計画し、年明けから実行するための準備期間に充てるのもおすすめです。
-
*慌てないために
この時期になると雑誌の記事で『年末の大掃除特集!』なるものをよく見かけます。
そしてそれらを目にする度に憂鬱になります。
「もうそんな季節か…」
皆さんは年末の大掃除計画は立てていますか?
到底一日では終わらない家中の掃除。
今日はキッチン、明日はお風呂場、と何日かに分けてすることになりますよね。
そもそも普段から気付いた時にこまめにやっておけば、わざわざ忙しい年末に大掃除しなくてもいいんだけど…。
毎年思います。
そうなんですよ、いきなり年末はやって来ません。
「分かっちゃいるけど…」
面倒なことはついつい後回しにして後悔する訳です。
「もう少し早めに取り組んでたら良かったな…」
私も面倒だと思うことは後回しにするタイプなので偉そうなことは言えませんが、最近は後悔を減らすためにも早め早めの行動を心がけています。
終活も同じです。
大切な人が亡くなってからでは遅いのです。
意思表示ができなくなってからでは遅いのです。
自分のため、そして残される者のためにも想いや希望はエンディングノートなどに書いておきましょう。
そろそろ12月、新しい年を気分よく迎えるためにも今年やり残したことは片付けてしまいましょう。
-
*続・夫婦について考える
明日は11月22日『いい夫婦の日』ですね。
去年の今頃も夫婦についてブログを書いた記憶がありますが、一年というのは本当に早いです。
これは年齢を重ねるにつれ、ますます早く感じるようになった気がします。
最近些細なことで夫と少し喧嘩気味になったので、改めて夫婦について考えてみました。
皆さんは「男性脳」「女性脳」という言葉を聞いたことはありますか?
特徴としては、結果重視な男性脳に対し、プロセス重視の女性脳。
会話ひとつとっても解決策を求める男性脳と、共感を求める女性脳では目的がずいぶん違ってきます。
脳全体の構造に性差はないとされていますが、これらは遥か昔、狩猟をしていた頃、獲物を捕え家族に食べさせることを一番に考えていた男性は目的達成を重視し、ひとつのことに特化して取り組む傾向があるとされています。
一方女性は集落内で協力し合って子育てをする中で、周りとの共感や共有が重要視されてきました。
こうしたことから子育てや家事を並行してできる能力が発達し、周りの変化などを敏感に察知する能力も長けているのです。
しかし近年の研究では、「男性脳」「女性脳」という単純な二元論では説明できないとも言われています。
確かに、多様性が謳われるこの時代に「男性だから」「女性だから」というのは少し遅れていると思います。
男性でも女性的な特徴や考え方が見られることもあるし、またその逆も然り。
男性の方が家事が得意な夫婦もいるだろうし、女性に家のことを全て任せてしまう時代は終わろうとしています。
とは言え、私の年代では昔の名残か、奥さんが働いていても子育てや家事の比重は女性の方に重くのしかかっているのが現実です。
そして夫婦で長年連れ添っていると「ありがとう」や「ごめんね」の言葉が少なくなってきていると思います。
多分、他人に対してなら”してくれて当たり前”とか”言わなくても分かってくれるだろう”とは考えないでしょう。
そもそも夫婦も元は赤の他人。
そんな二人がうまくやっていくためには、相手のことを思いやり、感謝や謝罪をきちんと口にすることが大切だと改めて思いました。
終活もそうです。
自分の希望や思いは言葉にしないと周りには伝わりません。
こちらがいいと思ってしていることも、相手にしてみれば迷惑なことかも知れません。
11月30日は『人生会議の日』です。
この機会にこれからのことについて、パートナーや家族と話し合ってみませんか?
-
*終活はじめの一歩
そもそも終活とは?
『人生の終わりに向けて、最後まで自分らしくいられるために、元気なうちに前向きに、自分が死ぬまでのことと自分が死んだ後のことを具体的に考え、希望を伝え、準備すること』
です。
簡単に言えば人生の最期に備えての「老い支度・死に支度」ですが、早めに準備しておくことで「もしものとき」がやってきても慌てずにすみます。
ですが、実際にはなかなか手をつけられず本格的に取り組むことは難しいと考える方もいるでしょう。
それは人間誰しも「いつ」やってくるのか分からないことに備えるのは苦手だからです。
しかし、遅いか早いかの違いだけであり、人生の最期は必ず訪れます。
それならば、なおさら元気で動けるうちに終活を始めることが大切です。
終活を具体的に考える場合、内容は大きく分けて以下の通りです。
自分が死ぬまでのこと
①今までの自分の振り返りとこれからの生き方プランニング
②医療の希望
③介護の希望
④お金やモノの整理
⑤遺言書、家族へのメッセージの作成
自分が死んでからのこと
①葬儀
②埋葬
③死後に必要な事務手続き
④ペットの養子縁組
⑤財産の振り分け・相続税の申告
自分の希望や思いを伝えるために、自分自身はどうしたいのかをひとつひとつ考えていきます。
まずはエンディングノートなどを活用して、今までの振り返りとこれからのことを書き出してみるのがいいと思います。
頭の中であれこれ考えるだけより、文字にすることで自分の気持ちに気付くこともあるのではないでしょうか。
-
*ホームホスピスという選択
先日、徳島新聞にROLLの紹介を掲載していただいたことがきっかけとなり、同市内でホームホスピスの代表をされている方から連絡をいただきました。
ホームホスピスという言葉はあまり知られていないかも知れませんが、自宅のようなアットホームな雰囲気の中、5名前後の少人数で一人一人の尊厳を大切にしながら生活を送る場所のことです。
「余命宣告をされた方が病院ではなく、ホームホスピスで暮らすことによって生きる力を取り戻した」という話も聞かせていただきました。
皆さんは自分の老後や終末期について考えたことはありますか?
設備の整った病院や施設で過ごしたいのか、それとも住み慣れた自宅での生活を望むのか・・・
私は終活をする中で、医療や介護について考えておくことが重要だと思っています。
親に終活を勧める場合も、親の希望を聞きながら家族で話し合ってみるといいでしょう。
自宅での最期を望んでいても、体調面や家族の都合などで難しい場合もあります。
そんな時にホームホスピスの存在を選択肢の一つとして思い出していただけたら幸いです。
-
*介護のお話(その2)
今回は『介護を受ける人との接し方』についてです。
①傾聴、受容、共感
話に耳を傾ける「傾聴」、話を否定せず受け入れる「受容」、喜怒哀楽に「共感」することが大切。
②非言語コミュニケーション
肩に手を置く、手を握るなどのスキンシップも有効。リラックスして話せるような環境を整えることに気を配る。
③できることは本人にやってもらう
介護とは、全てを世話するものではない。「衰え」ではなく、「できること」に目を向けて、役に立っているという自己有用感を持ってもらう。
④その人らしさ、その人らしい暮らしを大切に
本人の意思や、その人らしい暮らし方を尊重するよう心がける
私の祖父は認知症が進んでから表情が乏しくなり、ほとんど喋らなくなりました。
こちらの言っていることが理解できているのか、正直分からないことも多々ありました。
そんな時は手を握るなど、言葉ではないコミュニケーションが有効な場合もあります。
介護は全てをやってあげるのではなく、本人のできることに目を向けることが大切です。
否定するのではなく、受け入れる。
介護の現場だけでなく、普段の人間関係でも実践できれば人との関わり方も違ってくるのではないでしょうか。
参考資料:介護をする家族のための介護と保健ガイドブック
-
*介護のお話(その1)
人間誰しも年老いてゆけば介護を必要とする日が来ると思います。
心身ともに健康な状態を維持できていればいいのですが、要介護の状態になった場合、誰に相談すればいいのか・・・。
高齢の両親、もしくは将来の自分のことで不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
私の場合は、認知症の祖父への接し方で勉強不足な点がたくさんありました。
そこを踏まえて今回は『介護する側の心がまえ』のお話です。
- 介護が必要な人の尊厳を保つ
- できるだけ自立した生活ができるように、押し付けではなく寄り添う支援をする
- 介護をする人が無理をしない(自身の健康や生活面を犠牲にしない)
- 利用できるサービスがあれば積極的に活用する
- コミュニケーション、団欒を大切にする
介護が必要になった人は、いきなり何もできなくなる訳ではありません。
今までは自分一人でできていたことも思うように動けなくなることで、不安や寂しさを感じながら毎日を過ごしていると思います。
そんな中で自分を支えてくれる家族や友人知人はとても心強い存在になるでしょう。
できるだけ食事は一緒にとる、お茶を飲みながらお喋りを楽しむなど、少しの時間でもコミュニケーションをとることで介護される人も喜んでくれるはずです。