*自分らしく生きるお金の算段

「人生100年時代」といわれる現代で、老後資金の準備はとても大切です。

2,000万円必要といわれていたのが、今は5,000万やら1億などと書かれている週刊誌の記事があります。

それらを見て不安になっているご高齢の方も多いのではないでしょうか?

平均寿命が延び、一体いくらあれば安心して老後を過ごせるのか…

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男性27.510.1
女性52.027.1

厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」より 

上の表で分かるように、女性の場合は約2人に1人が90歳まで、約5人に1人が95歳まで生きる可能性があるといえます。

しかし、年金額や持っている資産、生活にかかるお金などは人それぞれです。

また、住んでいる地域によっても異なるので周囲の情報に惑わされず、まずは自分のライフスタイルを見直して検討してみましょう。

資産管理のポイント

・周囲の雑音に惑わされない

・少しでも長く収入を得るための活動を行う

・投資資産は年齢を重ねるごとに縮小していく

・自宅のリフォーム費用、施設への入所費用も準備しておく

・ムダな出費を控える(保険、自動車、交際費)

ライフイベント表の作成

この先10年20年後までのイベントを書き出してみましょう。

具体的に何年後にどのようなことが起きるか、そのためにはどれくらいの費用がかかるのか、ある程度把握しておきます。

(例)

経過年数  年 齢     人生のイベント

 今年      60    退職・再雇用、夫婦で旅行、終活開始

 1年後    61    家のリフォーム、孫小学校入学

 2年後   62    父親の3回忌、町内会の仕事を始める

 3年後     63    キャンピングカーを購入 旅に出る

 4年後   64    終活の実践を始める

 5年後    65    仕事を辞める、子に住宅資金贈与200万円

 6年後   66    夫婦で田舎に移住

家計の支出

家計簿をつけている人であれば、毎月だいたいの支出が分かると思います。

年金の範囲内で暮らせるか、無理そうな場合は預貯金からいくら取り崩せば毎月暮らせるかを試算することができます。

今まで家計簿をつけていなかった人は、まずは3ヶ月から半年ほど家計簿をつけてみて我が家の支出を確認しましょう。

老後の生活費をどこから捻出しているかを調べたものでは、やはり公的年金が最も多いようですが定年後も働いて収入を得ているようです。

子どもが親の収入を知ることができれば、いざという時に施設入所など、どれくらいの介護を受けさせることができるのかも分かります。

親のお金だけで大丈夫なのか、子である自分たちが援助しなければならないのかが明らかになるので、家族間でお金の話をしておくことも大切です。