結論から言うと、終活を始めるのに適した年齢は決まっていません。
テレビや雑誌、インターネットなどで終活について取り上げられることが増えた昨今ですが、では、終活って何歳ぐらいから始めるのがいいの?と思っている方は多いのではないでしょうか。
よく言われるのが、定年退職して第二の人生を考え始めた時。
あるいは病気の告知や余命宣告を受けた時ですね。
残りの人生に終わりが見え始めた時、人は何かをしておこうと思うのです。
退職や還暦、また何かしらの環境が変わるタイミングで終活を始めるのは、いいきっかけになります。
その他に自分の子や孫から勧められたり、周囲で揉めた事例を見聞きした時も終活を始めるきっかけになるのではないでしょうか。
子が親に「そろそろ終活してよ」とは言いにくい関係の場合もあるでしょう。
そんな時は節目のタイミングを利用してそれとなく切り出し、話し合ってみるのはどうでしょうか。
周囲に介護や相続で揉めたケースを見ていると、事前に準備しておくことの大切さを分かってもらえると思います。
一方で必要に迫られて終活を始める人もいます。
病気の告知や余命宣告を受けた場合です。
最初は本人も家族も受け入れがたい状況に戸惑います。
しかし時間の経過とともに受け入れて、今度は残りの人生を如何に有意義に過ごすかを考えるようになるのです。
そして残された家族が困らないように、自分の終末期や葬儀のことなども考えます。
伝えたいことはエンディングノートに書いておくといいでしょう。
自ら進んでやる終活、必要に迫られて始める終活。
どちらにしても終活には「気力・体力・判断力」が必要なので、この3つが充実した状況で終活を始めるのが理想的と言えます。
自分なりに情報収集して、考えて、選択して、準備をする。
終活を始めるのに決まった年齢はありません。
「そろそろかな」と思った時がベストなタイミングです。
最後にもう一度言います。
終活に必要なのは「気力・体力・判断力」です!